無料ダウンロードアメリカ紀行 (文春e-book) pdf

アメリカ紀行 (文春e-book)

によって 千葉 雅也


4.6 5つ星のうち(8人の読者)

無料ダウンロードアメリカ紀行 (文春e-book) pdf - 哲学の中心はいま、アメリカにあるのか?ベストセラー『勉強の哲学』の直後、サバティカル(学外研究)で訪れたアメリカの地で、次なる哲学の萌芽は生まれるのか。聖なるもの、信頼、警報、無関係、分身、二人称──32のvariationsで奏でるアメリカ、新しい散文の形。

アメリカ紀行 (文春e-book)の詳細

本のタイトル : アメリカ紀行 (文春e-book)
作者 : 千葉 雅也
カテゴリ : 本
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以下は、アメリカ紀行 (文春e-book)に関する最も有用なレビューの一部です。 この本を購入する/読むことを決定する前にこれを検討することができます。
著者が客員研究員として2017年10月から4か月間ハーバード大学ライシャワー日本研究所に滞在して書いたエッセーが本書である。滞在したホテルとカフェとレストランとコンビニ。ありふれた光景の至る所にドゥルーズ=ガタリ的なものが見られる。著者がスマホで撮影したものと思われる写真が印象的だ。食べ物の写真が多い。昼間の時間の多くは行きつけのカフェで過ごす時間だ。まるでカルチェ・ラタンのカフェで原稿を執筆したサルトルのように。ハーバードでフランス現代思想に思いを馳せるのが著者だ。著者はどこまでもドゥルーズ研究者であることを実感した。アメリカ的なものに違和感を感じながらも次第に馴染んでいく著者の語りが面白い。同じコンビニでも日本とアメリカでは違う。その微妙な差異と質感の違いに着目するのはドゥルーズ的だ。後半は新実在論のマルクス・ガブリエルやブラシエとの会話が面白い。互いに無関係(無関心)に存在する事物にかってに脈絡をつけたがるのが人間の性だ。キャッシュカード一枚であらゆるものに繋がるアメリカ社会に著者も驚く。ブラシエの邦訳の出版が楽しみだ。ここで止めておこう。後は読者が楽しめば良い。お勧めのエッセーだ。

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