NHK日めくり万葉集vol．7 (NHK「日めくり万葉集」シリーズ)

NHK日めくり万葉集vol．7 (NHK「日めくり万葉集」シリーズ)の詳細

一日一首、各界を代表する選者がいざなう万葉の世界。もう今年も下半期が始まる。旧暦七月七日、七夕の行事「乞巧典」が行われる。冷泉家の七夕節句が巻頭に紹介されている。本文では天文学者海部宣男が「彦星は織女と天地の別れし時ゆ‥」で「織女の方が彦星よりずっと明るくて蚤の夫婦みたい」だが「なかなかいい組み合わせになっている」と専門家の立場から感想を述べているのも面白い。今月新たに登場した歌手小林幸子は「今年行く新島守が麻衣肩のまよひは誰か取り見む」（今年送られて行く新しい防人の麻の衣の肩のほつれはいったい誰が繕ってやるのだろうか）九歳で歌手デビューした頃を思い出して「新潟から一人東京へ旅立つ時、母と離れたくなくてぐずぐずしていたら『早く行きなさい』とお尻をパーンと叩いた母。私を見送った母はその後ホームにしゃがみこんで大泣きしていたって聞いたんです。この歌の奥さまも、きっとあのときの母と同じ気持ちだったと思いますよ」（七月六日のこの放送をお見逃しなく‥）